こんなご相談を受けたことがあります。
「苦手だからやらない」と思わずに、何とかしようと思う気持ちがあるって、すばらしいことです。
私もかつて、外国人に話しかけられそうになると、そそくさと目をそむけるほど、英語が苦手でした^^;
英語が苦手な第一の理由は、英語の基礎がわからないまま、進んでしまったこと。
英語が苦手な第二の理由は、英語のアウトプット量が足りないこと。
第一の壁を乗り越える方法は、ずばり、基礎のやりなおしです。
第二の壁を乗り越える方法は、アウトプットの練習をして成功体験をつけること。
詳しくお伝えしていきますね。
英語が苦手な理由①基礎ができていない
英語が苦手な理由は、大体、次のとおり。
◆英語がよくわからない
◆英語のテストの点数、成績が悪かった
◆勉強しても成果が見えない
別々の要素にみえて、これらはすべて、つながっています。
そして、こんな負のループになっていきます!
英語がわからないまま英語のテストをうける
→テストの点数が悪い
→そのままの状態で勉強しても成果がでない
→英語が嫌いになる
→英語の勉強をしない
→英語のテストをうける
このまま進んでいっても、状況は悪化するばかりですよね。
まずは、いまの自分の英語力がどれくらいか、を把握することが大事です。
そのために、基本的な英語がわかるか、確認してみてください。
たとえば・・・こちらの英語、読んでみてくださいね。
“Why, what a long sleep you’ve had!”
“Oh, I’ve had such a curious dream!” said Alice.
As she told her sister, she could remember all these strange adventures.
– 出典元:Lewis Carroll, Alice in Wonderland (Project Gutenberg)
「不思議な国のアリス」の最後のシーンですね。
日本で英語教育を受けた大人であれば、この中に含まれている英文法・英単語は大体わかるかと思います。
そこで、もし分からなければ、ぜひ、中学英単語・中学英文法からやりなおすのがおすすめ。
というのは、英語がわからない=英単語・英文法が分からない、ということだからです。
土台がぐらぐらしているのに、その先に進もうとすると、ものすごく辛い思いをしなくてはいけません。
算数でいえば、掛け算や割り算がちゃんとできないのに、「因数分解をやれ!」と言われたら、無茶ぶりですよね・・・^^;
英語もいっしょです。基礎ができていないで、応用編を求められると、苦手になっちゃうんです。
中学英文法からやりなおす
面倒ではありますが・・・英語が分からない!という場合は、まずは、中学の英文法から、やりなおして見るのがおすすめ。
市販の問題集を1冊買ってきて、2回ぐらい、解いてみると、だいぶわかるようになります。
中学英単語からやりなおす
英単語もほとんど分からない、という場合には、初級編の英単語本を買ってきて、こちらも やりなおしてみるのがおすすめ。
私はこの本あたりを、実際におすすめしていました。
share, win, wrong… 使いまわせる基本単語がたくさん掲載されています。
ちなみに・・・英単語を覚える、には、実は2つのレベルがあります。
◆1つ目は、見ればわかるレベル
◆2つ目は、話すときに、記憶の中からひっぱりだせるレベル
意外とこの2つのレベルの間には、差があったりします。
たとえば、「嘘をつくのは断ちがたい習慣だ」を英語にすると、どうでしょう?
正解は、
「嘘をつくのは断ちがたい習慣だ」
“Lying is the difficult habit to break.”
*出典:「キクタン Entry」アルク, Day 38
意外と、むずかしくなかったですか?
habit や break, ひとつずつは簡単な単語です。見ればわかりますが、それではレベル1の覚え方。レベル2の【単語を使いこなす】ところまでいくのは、結構大変なんです。
「英単語は覚えているけれど、話そうとすると出てこない・・・」という場合にも、ぜひ、簡単な英単語本からやりなおしてみることがおすすめです。
英語が苦手な理由② アウトプットが足りないから
ちなみに、英単語・英文法がばっちりで、テストの点数も悪くなかったのに、英語が苦手・・・という場合には、アウトプットの量が足りていません。
だから、「英語に自信がない」のです。
実は、過去のわたしが、それです^^;
★わたしの英語が嫌いになった過去はこちら。
英語のアウトプットの練習をつづける
→外国人とコミュニケーションをとれた!!
という成功体験が必要です。
そもそも、英語圏に住まずに、大人になってから英語を勉強しだした場合、英語を話せる人=英語をたくさんアウトプットした人、です。
たまに、「聴き続けているだけで、自然と英語が話せるようになった」とか、色々なあやしい教材がありますが、信じないでくださいね。
英語圏に長期滞在せずに英語のアウトプットの練習をやるのは大変です。
方法としては、次の3つがあります。
◆毎日日記をつける
◆オンライン英会話をやる
◆英会話学校に通う
すべてやってもOKです。
ポイントは、毎日、とにかく、つづけること!
まずは3ヵ月を目標に、続けてみてください。
★それぞれの方法は、こちらの記事にも書いています。
英語で日記
オンライン英会話
まとめ:英語が苦手な人のための英語勉強法
英語が苦手、という場合は、英語の基礎ができていない、または英語のアウトプットの練習がたりない、というのがほとんどです。
基礎がぐらぐらしている場合は、中学英文法・英単語からやりなおしてみることがおすすめ。
アウトプットの練習が足りない場合は、毎日地道に続けることが大事。
いずれにしても、努力することで、必ず成果がでます。
成果がでれば、苦手はなくなります。
ただ、大人の場合は、意外と「基礎からやりなおし」をするまでに、ハードルがあったりします。
私は以前、企業内のTOEIC講座でも英語を教えた経験があります。
なかには、「学生のときから英語が大嫌いなのに、TOEICをやるはめになった」という方もいらっしゃいました。傍目にみていても、気の毒です^^;こういう方は、明らかに学生時代から、英語をやりなおす必要があります。なのに、こういう方に限って、むずかしい英語の問題集を買ってきちゃったり、「聴くだけで英語が話せる」という高い教材を買っちゃったりするんです。
きっと、「大人の自分がそんな遠回りしていられない」「いまさら中学からやりなおすなんてかっこ悪い」といった気持ちがあるんじゃないかなって思います。
でも、土台がぐらついているのに、その上に何かを作るのは、かなりのウルトラC。
やりなおし英語は、遠そうにみえて、実は最短距離。
ぜひ3ヵ月間、辛抱してみてくださいね。
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