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翻訳こんにゃくポケトークで英語の会議は通訳いらずになるか実験結果

日本と英語

自動翻訳の技術が急速に発展しています。なかでも、自動翻訳機ポケトーク、話題になっています。

宣伝動画を見ると、本当にすごい!明石家さんまさん、また、いい味だしてます。

色んな国の言葉で前歯をつっこまれています。

ポケトーク 服屋編(30秒)

引用元:https://youtu.be/cd61AT4hX58

でも実際のところどうなのか、本当に英語の会議で、ポケトークを通訳として使えるのか? ポケトークを使って、実験してみました。

個人的な感想になりますが、結論は「簡単な会議なら使える」です。ただ重要な会議や、大勢の人が参加する場では、まだむずかしい感じました。

ポケトークの実際の機能と翻訳結果、紹介します。

ポケトークの使い方

ポケトークを使うには、まず初めにネットワークにつないであげる必要があります。


実は私は、最初にネットワークを使わずにポケトークをつかおうとして、「全然使えない!!」と早合点しました。意外とわかりにくい気がしたので、SIMなしでポケトークを使う場合の設定についてこちらに説明します。

① 背後にある電源ボタンを押す

② 上ボタンを2回タップすると、ネットワーク設定画面へ

このとき、押さなくて大丈夫です。スマホ画面にするように、タップするだけです。

私は強く押しまくりましたが、そうすると動作しません。

③ WIFIが選択されている状態で中央のボタンをタップ

④ 接続可能なWIFIがでてくるので選択します。中央のボタンをタップ

⑤ 一番上の「パスワード」を押します。パスワード入力画面になります。

⑥ パスワードを入力して、中央のボタンをタップ

⑦ 「接続」ボタンをおします

⑧ 無事接続できると「接続しました」とでてきます。これで設定修了

⑨ 実際に日本語→英語に翻訳をするときは、左の日本語側のボタンを押し、話します。

*私が使用したのは初代のポケトークです。最新版の設定は違っているかもしれません。

ポケトークで旅先の言葉を翻訳してみる

では実際に、ポケトークで旅先の言葉を話してみます。

chinese restaurant

「この近くにあるおいしい中華料理屋さんを教えてください。」

“Please tell me a delicious Chinese restaurant near hear.”

さすが、宣伝と同じように、簡単な質問はきっちり通訳してくれます。

ではちょっと無茶ぶりしたことをいってみますね。

kappa

「この間河童を見たような気がするんですが、あれって夢だったのかどうだかわからないんですよね」

“I feel like I saw the kappa during this time but I do not know if that was a dream or not.”

ちゃんと訳してくれました。

ちなみに「河童」はkappa となっています。こういった一般的でない言葉、社内の用語などは、説明が必要そうですね。

ポケトークでビジネスミーティングの言葉を訳してみる

旅先では使えそうなことが分かったところで、では、実際のビジネスミーティングで使えそうか、実験してみます。

会議では主語がなかったり、曖昧な言葉が多く用いられます。こういった部分をどれだけちゃんと訳してくれるのか、試してみました。

pocketalk meeting

「わたしたちはあなたがたと継続的にビジネスをしていきたいと考えています」

”We are thinking that we want to do business on a continuous basis with you.”

 

「今後10%のお値引きをですね、特別に提供させていただきたいと考えています」

“I think that I would like to specially offer that 10 % discount in the future.”

 

「ただあの、納期については1ヵ月ほどお待ちいただきたいと思っています。」

“I’m thinking about just waiting for about one month as for the delivery date.”

 

「よろしければですね、先に契約書を結ばせていただきたいんですけど、今週中にフォームをお送りいたします。」

“If you do not mind, I’d like you to sign a contract earlier, but I will send you a form during this week.”

 

「ですので、今月末までにサイン済みの契約書をご返送いただけますでしょうか。」

“So, will you be able to return the signed contract by the end of this month’s picture.”

ちょこちょこ、誤訳されていますね。

赤文字のあたりが、意味が伝わらないな・・・と感じるところです。

重要ではないところで少し意味が通じなくても問題は少ないですが、ビジネスミーティングでは数字が関係する場所は非常に大事です。

たとえば、「ただあの、納期については1ヵ月ほどお待ちいただきたいと思っています。」という部分ですが、ポケトークは、”I’m thinking about just waiting for about one month as for the delivery date.” と訳しました。

これでは「私が納期を一カ月ほど待とうと考えています。」となってしまい、相手に誤解が生じます。

もしビジネスで使うなら、トラブルを避けるため、重要な数字は言い方を変えて何度も言う、またはホワイトボードに書くとよいかと思います。

ポケトークで英語を日本語にしてみる

実際の場面では、日本語を英語にするだけでなく、相手の英語を日本語にする必要もあります。

そこで、英語→日本語の性能、ちょっと試してみます。

english to japanese pocketalk

”We are really interested in the business with you, but there are some points that we need to discuss more”

「私たちはあなたとのビジネスに興味がありますが、もっと議論する必要があることがあります。」

ぎもちない感じではありますが、意味としては通ります。

ポケトークの翻訳エンジンは実はGoogle

誤訳もありますが、ただ、全体的には、思っていた以上にすごいポケトーク。

ポケトークは、話し言葉を文字情報にする際、文脈から判断しています。そのために、高度な変換が可能になります。

動画でみてもらうとお分かりいただけますが、最初に聞いた単語を間違えて文字情報にした後、あとから聞いた単語を基に、最初に聞いた単語を正しく認識しなおしています。話し言葉をできる限り正しい文字情報に置き換えた後、オンライン上のGoogleの機械翻訳エンジンが翻訳をします。

Google機械翻訳エンジンは、近年すごい勢いで進化をしています。

このすごい翻訳エンジンの仕組み、高性能の秘密はこちらをどうぞ。

 

人間みたいに英語を翻訳してくれるAI翻訳の仕組みを解説
最近、Google翻訳の性能が一気にあがりました。自動翻訳でも、人が訳してくれたような品質の翻訳が仕上がるようになりました。そのため、実用の場でも使われるようになっています。 なぜ、最近の自動翻訳の精度がこれほどアップしたのかというと...
ポケトークの機械翻訳エンジンはGoogle以外も使われています。
ポケトークは74言語に対応しています(2018年11月18日現在)が、言語によって最適なエンジンを採用しています。日本語→中国語のときは、日本のNICTが開発している翻訳エンジンが使われています。

 

ただ、Googleのエンジンを使っているってことは・・・「ポケトークじゃなくてGoogleをつかえばいいじゃん!」って気もしますが、ポケトークには先ほどの話し言葉を正しい文字情報に変換する、という機能があります。さらに人ごみでも声が認識しやすいノイズキャンセル機能が搭載されています。ポケトークを実際に使うのは町中など人ごみの中という場合もあるからです。

じっさいうるさいところでポケトークを試してみましたが、ちゃんと声をひろってくれました。

さらにバッテリーの持ちがよく、起動が早い。ネットワークさえ設定しちゃえば、使い方はとても簡単です。

こういった特徴は会議を行う場合にはそれほど重要でないかもしれませんが、海外でお店の人と話すときなど、便利です。「スマホを渡すのはセキュリティ上、なんだか不安・・・」という場合にも、ポケトークはおすすめです。

まとめと今後の予想:ポケトークで英語いらずになるか!?

ポケトークで実際のミーティングで使いそうな長い文章、曖昧な言い方を訳してみたところ、想定以上に良く訳してくれる印象です。

仕組としては、ポケトークが話し言葉を文字情報にした後、オンライン上のGoogle機械翻訳エンジンが翻訳をします。

普通にGoogle翻訳を使うのに比べ、ポケトークは騒がしい中でもきちんと声をひろってくれますし、バッテリーの持ちもよく、旅先、移動先で使うのに便利です。

ただもちろん、ポケトークが翻訳を間違える、ということもあります。

「旅先で注文したメニューが間違えていた」なんてトラブルもあるかもしれません。またミーティングで、契約条件が大きく間違っていた、なんてこともあるかもしれません。

重要な話し合いで使う場合には、重要なことは何度も言う、一般的でない単語は説明をいれる、といった工夫が必要です。

そのうち”自動翻訳機を使って話すときのコツ” なんていうのも、できるかもしれませんね。

今後、翻訳技術の発展はどんどん進むと思いますし、言葉の壁が低くなるのはすばらしいことです。

ただ、英語で話す必要がなくなるか、というと、そうではないかと思います。私の予想は英語が話せる人と話せない人がますます二極化していくのではないか、ということです。

それほど流暢でなくとも英語が話せれば、自分の言葉で意見や気持ちを伝えられます。直接伝える言葉は、やっぱり、相手に強く伝わります。英語を話すのをあきらめてしまう人が増えたら、話せる人の市場価値は、また高くなっていくかもしれませんね。

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