翻訳こんにゃくの実現間近!猫でもわかる自動翻訳の解説。英語は話す必要がなくなる?

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参照元:https://www.youtube.com/watch?v=_iOzgeCa9rk

最近、Google翻訳の性能が一気にあがりました。

そのうち、ロボットが翻訳も通訳してくれる時代になるかもしれません。

または 翻訳コンニャクができて、それを食べると外国語がペラペラ話せちゃえるようになるかもしません。

またはウェアラブルな機器ができて、顔のそばにくっつけておくと、勝手に日本語を英語に通訳しちゃってくれたりするかもしれません。

・・・となると、「英語や外国語って、もう話せるようにならなくっていいんじゃないの?」

っておもいますよね。

今回は、最新の自動翻訳について、人間にどれぐらい追い付いているのか、そして気になる今後の予想、お話しますね。

なぜいま自動翻訳がさわがれているの?

いま、色々と新しい通訳・翻訳製品がブームになっていますよね。

ポケトークとか。

サイト:https://pocketalk.jp/?i=pwpd_gnav

イリ―とか。

サイト:https://iamili.com/ja/

なんとなく、ポケトークのほうが宣伝上手な感じですね!

イリ―は草薙くんを看板にしているだけあって、やや渋い感じです。

脱線しましたが^^;

こういったツールは、「話したらすぐ通訳・翻訳してくれる夢のツール」として注目されています。

ですが、実は、昔から自動翻訳技術はありました。

なのに、なぜいま自動翻訳・通訳が話題になっているんでしょう。

以前は、自動翻訳技術は機械翻訳、という呼ばれるのが一般的でした。

とはいっても、それほど一般の人にまで広まっていませんでした。

というのも、ぱっと実践に使えるほどの品質ではなかったからです。

とくに日本語の場合は、「ああ・・・これ、やっぱり機械が翻訳したよねー」というのがすぐ分かる、ちょっとがっかりな品質でした。

そこに変化が起こったのは、2016年11月。

Googleが新しいエンジンをリリースしてからです。

(その前に中国のバイドゥがやっていたんですが、あまり話題になりませんでした。

やっぱり、Google ですね。)

これまでの流れをどう変えたのか、お話しますね。

それまでの機械翻訳~ルールベースと統計ベース

以前の機械翻訳は、ルールベースか統計ベース、または両方を組み入れた方法が用いられていました。

ルールベースは、元の文章を解析して、文法の規則に従って、翻訳文を作ります。

慣れると使いやすい面もありますが、ルールを追加していく手間がかかります。

またルールどおりに訳すので、日本語としてはおかしな翻訳文ができたりします。

統計ベースは名前そのまま。

過去のデータベースをため、そのなかから、統計的に一番使われてきたものを取り出し、翻訳文を作ります。

使えるようになるには、相当多くのデータが必要です。

それぞれ一長一短あるものの、以前はこういった方法が主流でした。

翻訳した結果、「やっぱり人が翻訳しないとおかしな文章になるんだよね」と言われることが多くありました。

ディープラーニングが可能にしたニューラル翻訳

それが変わったのが、ここ最近。

AIの時代になってきてからです。

ディープラーニングによって、ニューラル翻訳が可能になったためです。

これはどういうことかといいますと、

人間が物を学習するのと同じように、機械が物を学習することができるようになった。

その手法と取り入れることで、人間のような自然な翻訳が可能になった。

ということなんです。

すごいことですよね。

たとえば、ネコを何度も何度も、機械に見せます。

機械は学習し、自力で「猫」が分かるようになります。

すると、たとえそれが、それまで見たことがないような角度の猫の写真でも、「これが猫だ」と判断ができるようになります。

これって、人間の子供だったら、ごく当たり前にできることですよね。

ですが、こういった「自分で学習して、文脈や情景から自分で判断する」ということは、以前は機械には無理!といわれていたことです。

それが可能になったんです。

もう一度、いっちゃいますが、すごいこと・・・ですよね!?

じつはこれ、2012年にニュースになっていました。

Google X lab という、Google内の次世代技術の開発を担うプロジェクトがあります。

響きからして、なにやらすごいことをしてそうな感じです。

このGoogle X lab で、この猫の実験が可能になったことがニュースになりました。

機械が猫を学習したのです。

参照元:https://venturebeat.com/2012/06/26/google-x-lab-proves-that-the-internet-is-really-powered-by-cats/

つまり、機械は、教材を与えてあげれば、学習して、自分で文脈から判断することができるようになったのです。

教材は、インターネット上にあふれています。

もっともすごい教材は、動画。

動画にはものすごい量の情報量が含まれていますが、これが、Youtube上にあふれています。

こんなこと、人類史上、かつてなかったことです。

機械は、このものすごい量の情報を短期間で吸収し、賢くなっていくことが可能になったのです。

ニューラル翻訳 の性能

ではGoogleのニューラル翻訳で、実際にどんな翻訳ができるのか?

先ほどご紹介したサイトの最初の文章を、オンライン上のGoogle翻訳エンジンで訳してみますね。

https://translate.google.co.jp

翻訳は・・・不自然ですね。

この翻訳を公の資料にする場合には、手直しが必要です。

ただ、意味はなんとなくわかりますね。

「とにかくぱっと 意味だけしりたい!」という場合には、これで通じます。

こんなふうな用途では、すでに実用化されています。

Google翻訳はこんなところが苦手

もちろんGoogle翻訳に弱点がないわけではありません。

たとえば、いくつかあげてみますと・・・

■ニューラル翻訳だって、まだカンペキではありません。翻訳した結果が、これまでのルールベースや統計ベースのほうが上手に訳せることだってあります。

■また、翻訳されるとき、ごそっと原文から抜け落ちてしまう部分もあったりします。おもしろいことに、機械の訳した翻訳が自然であるほど、人間には、そういったミスが見つけにくいそうです。

■さらに、会社で使う場合には、やっぱりオンライン上にデータをのせてしまうことにはセキュリティ上の不安や抵抗があります。だれでも無料で気軽に使えるクラウド翻訳サービスの弱点でもあります。

ただ今後技術革新が進むにつれ、こういった弱点も解決されていく可能性は大きいです。

またGoogleに続き、様々な機関がニューラル翻訳の研究を進めています。

日本でも、国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)でニューラル翻訳を使った開発がすすめられています。

こちらも、精度がどんどんあがっています。

NICTのエンジンはこちらから無料で使えます。

NICT【みんなの自動翻訳】:https://mt-auto-minhon-mlt.ucri.jgn-x.jp/

今後英語は必要なくなるの?

こんなふうに自動翻訳の性能があがっていくと、「近い将来、さらに自動翻訳の性能がよくなったら、英語を話す必要はなくなるのか?」という疑問がわきます。

それは、そうかもしれないし、そうでもないかもしれません。

つまり、「何のために英語を話すのか」によります。

旅行先で話すだけ、とか、社内会議で使う資料をざっと訳すだけ、といった場合には、機械で十分になっていきます。

なので「海外旅行で話したい」ぐらいの人は、今後、外国語を学習するのはやめたほうが良いかもしれません。時間がもったいないです。

ただ、ちょっと言いにくいことではありますが・・・これって、今までと同じです。

私は英語を教えてきましたが、カルチャースクールのような場所だと「年1回行く海外旅行で話したい」という人もきたりします。

こういう人は、通常、あまり努力できません。

なぜかというと、日常生活の中で英語を話すモチベーションを維持するのが大変だからです。

なので、話せるようになる確率は、正直、低いです。

ですが、たとえば ビジネスで大事なパートナーの信頼を得たいとき、感情をゆさぶるプレゼンをしたいとき、好きな人に愛を伝えたいとき、やっぱり、自分の言葉じゃないと、弱いですよね。

「愛してる」って、自動翻訳に言われても、ぜんぜん、愛が伝わらないですよね。

こういう本気のコミュニケーションレベルでは、今後も英語や外国語は必要だと思います。

英語や外国語を本気のコミュニケーションツールとして使いこなせるかどうかは、違いを生むようになってくると思います。

まとめ:翻訳こんにゃく時代の到来について

というわけで、まとめますと、

以前から機械による翻訳は可能でした。

ルールベース・統計ベースという方法がとられていました。

ですがディープラーニングが可能にしたニューラル翻訳が、時代を変えつつあります。

人が学習するように、機械も学習をして、その成果を生かしていくことが可能になったのです。

今はGoogleのニューラル翻訳が有名ですが、他の機関でも精度の高いニューラル翻訳エンジンを開発中です。日本のエンジンも、まけていません。

ただ、ニューラル翻訳にも、弱点はあります。

また、いまの段階では、いくら文脈が分かるようになったとはいっても、やっぱり人にはかないません。

人間には全部の文脈に加えて、背景や、いろいろなことを考慮にいれて翻訳するスーパースキルがあります。

ただ、いちから人が翻訳するよりも機械が訳した結果をなおすほうが早い、ということにはなるかもしれません。

分野によって、すでにいま、そういった流れは進みつつあります。

近い将来、情報伝達や旅先の会話なら、自動翻訳でいけてしまう時代になるでしょう。

ですが感情をうごかすレベルの意思疎通、本気でコミュニケーションをとりたいときには、やっぱり自分の言葉です。

そういったレベルで外国語を習得できれば、あなたにとって大きな武器になるかと思います。