どうやったら、英単語を効率よく暗記できますか。
こんなお悩み、時々、聞きます。
英単語の暗記は面倒ですが^^; 英語と切り離せないですよね。
そして話せないときは「英単語の数が足りないから」と思われがちですが、
実践で話すために必要な英単語の数、じつは、意外と少ないんです。
そして覚えるときに大事なのは、続けることと繰り返すこと。
記憶力や才能なんて、いりません。
ただ・・・覚えたあと、絶対必要なポイントが、あるんですよね。
ここを、英単語の数に悩むみなさんが、見落としがちだったりします。
話すのに困らなくなる英単語の数の目安と、覚え方のコツ、そしてこのポイント、お伝えしますね。
少ない英単語数でも、言いたいことは言えるようになりますよ^^
言いたいことが言えるために必要な英単語数は何語?
流ちょうなノンネイティブの英単語数
英語の単語は、全部で45,000ワードほどあると言われています。
そのなかで、ネイティブの大人に実際に使わている単語数と、ノンネイティブで英語が流ちょうに話せる人は、一体、どれぐらい英単語を知っているのか?
TesYourVocab.com というサイトで集めた200万のデータに基づいた結果によると、
① ネイティブスピーカーの大人は22000~30000ワードが理解できる
② 海外に長期滞在しているノンネイティブの大人は11000~22000ワードが理解できる。これは、ネイティブの8歳から14歳の子供に該当するぐらいのレベル。
参考サイト:http://blog.cyracom.com/vocabulary-native-non-natives-pursuit-language-learning
ちなみに、11000ワードといえば、だいたい、英検の1級レベルです。
英検で必要な単語数はこちら。
参照元:https://ei-raku.com/2017/11/exam-eiken-comparison/
「言いたいことが言える」ためのノンネイティブの英単語数
ただ、こちらは「英語圏に長期で住んでいる」人のレベルです。
かなり高い英会話能力です。
かなり流ちょうなレベルの英語を目指すのであれば、10000ワードが必要です。
ですが、「言いたいことを伝えられる英会話レベル」であれば、2000ワード前後といわれています。かなり、少ないですね。
洋画やニュースを聞き取るのは、3000語~5000語程度。
大人としてビジネス英語を使うなら、5000ワードぐらいでいけるのでは、と思います。
実はこれ、大学入試のセンター試験レベルです。*
大学受験を経験した人であれば、おそらく一度は暗記をこころみた英単語数ですよね^^
「流ちょうに英語を話したい」というのなら10000語レベルですが、
「英語をビジネスの場で使う必要がある」
「表現より、言いたいことが伝えられる英語力がほしい」
というのであれば、この「5000ワード」を目標にすれば、大丈夫です。
*私立難関校レベルだと、もう少し多めで 6000~7000語程度必要と言われています。
参照元:http://blog.fsemi.co.jp/blog15/
おすすめ英単語本
この5000ワードが掲載されている英単語本、相性がよい英単語本であれば何でもOKですが、おすすめは、アルクのキクタンシリーズ。
教えるときは、常にこれを買ってもらっています。
使いもしない付属のCDの分、ちょっとお値段が高いとも感じますが^^;
見やすいのと、例題が多いのが特徴。用途別に色んなシリーズがあります。
話すために必要な5000語は、EntryとBasicの2冊をやれば、カバーできます。
派生語なんかも含まれているので、実際は5000語以上ですね。
効率よく英単語を覚える方法は?
目標の英単語数は5000語、となったところで、これをどうやって覚えるか?
ポイントは、次の6個。
1.体を動かしたり、声にだしたりする(気持ちがはいりやすくなります。)
2.知っているものをつなげて覚える
3.知っているものとつなげて覚える~品詞の変化
4.知っているものとつなげて覚える~もう、ダジャレでもなんでも使う。
5.何度も繰り返し見る
6.英単語テストをする
コツは、受け身ではなく、能動的に、覚えること!
というのも、受け身でただ読んでいると、眠くなっちゃいます^^;
感情をゆりうごかさないと、私たちの脳は、知らない単語を記憶に残し残してくれません。
書いて覚えるのが得意な方は、書く。
声にだすのが得意な場合は、声にだす。
とにかく、アクティブに^^
つぎに大事なこと。
それは一定期間、とにかく、毎日やることです。
1日30分、習慣にして続けることが地味に、大切です。
そしてさいごに。
覚えた、と思っても、何度も繰り返して、一度記憶した単語を見直すこと。
これをしないと、なかなか記憶が定着しません。
記憶に定着するまで、最初記憶して、翌日に見て、一週間後に見て・・・と、何度もその単語に出会ってください。
まとめますと・・・
能動的に覚える
毎日やりつづける
繰り返し見る
あなたが「もう一度英語をはじめた」レベルでも、これを毎日30分、半年間続ければ、必要な英単語数を覚えることができます。
覚えたあとに絶対必要なこと。
英単語を覚えたあと、実はもうひとつ、大事なことがあります。
「単語が覚えられないから、英語が話せない」
と思い込んでいる人の多くが、実は「単語は覚えても、使いこなせていない」ことに悩んでいたりするんです。
たとえば、develop という動詞があります。
この英単語の意味を聞かれると、ほとんどの人がわかります。
「では、このdevelopを使って文章を作ってください。」
となったら、どうでしょう?
・・・・・・
悩まれてしまったり、しばらく後にこんな文章を返してくれたりします。
“The Japanese economy developed rapidly.”
(日本経済は急速に発展した)
もちろん、正解なんですが、ちょっと、かたいですよね^^
develop = 発展する と一対一で覚えてしまうと、こんな感じの例文になります。
これだと、”develop” という単語を実践レベルで振り回せないんです。
develop は、イメージでいうと、なにかが、こう、新しく、良くなったり、上達していったりする感じです。
頭のなかに、そんなイメージを描いてみてください。
すると、どうでしょう。
表現のハバ、ひろがりませんか?
こんなことも、言えちゃったりします。
He developed his talent for painting after fifty.
(彼は50歳を超えてから、絵の才能を開花させた。)
I have been working out to develop my muscles.
(私は筋肉を鍛えるために、トレーニングしてきた。)
develop という英単語ひとつで、いろんな日本語の動詞と置き換えられちゃいます。
つまり、英単語を記憶した後に、実は、英単語を使いまわす練習が必要になるんです。
これをしないと、なぜか覚えても話せない、という状態から、抜け出せないんですね。
私も以前、この負のループに悩みました^^;
英単語は数ではなくて、どれだけ使いこなせるか。
特に基本動詞の場合、この効果が絶大!
イメージレベルに落とし込めれば、少ない英単語数でも、言いたいことが言えます。
まとめ:話せるようになる英単語の覚え方
では、まとめますね。
◆言いたいことが英語でいえる英単語数は、5000語。大学センター試験レベル
◆覚え方は、能動的に覚える + 習慣にする + 繰り返す の3点!
◆覚えたあと、実は「使いこなす」練習が必要。
普段話すときに使っている英単語数は、結局、かなり、少なくて大丈夫だと思います。いと感じます。
実際私は、英検1級受験時に10000語を一瞬覚えたかもしれませんが、今は、ほぼすべて抜け落ちています^^;
キクタンの基本レベルの単語でも使いこなるようになれば、同僚や友人から、
「なんか、英語を流ちょうに話していて、かっこいい!」って思われちゃいます^^
あなたの英語、応援しています!
★言いたいことがいえない!という場合には、こちらの記事もどうぞ♪
★英単語の覚え方、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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