新入社員の半分がインド人のメルカリからの学ぶ国際化・成長戦略

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メルカリはオンラインで個人間で物を売り買いできるサイトです。

前からあったYahoo系のヤフオクや、楽天系のラクマを抜いて、いま、日本でダントツに一番人気の個人対個人取引のプラットフォーム。

メルカリ創業者の山田進太郎会長は、日本を変える、強い情熱をもっています。メルカリの新入社員は半分がインド人、そして少し前から、海外進出をはかっています。

メルカリのような企業が増え、活躍していけば、日本の国際化はどんどん進んでいくと思われます。ただ実際は、短期間でここまで急速に発展し、そして一気に海外に目を向けていく日本企業はほとんどありません。

メルカリはどうやって急成長し、そして国際化をすすめていくことができたのか、見ていきます。

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メルカリがすごいところ

「メルカリ」は2013年にサービスをスタートしました。そしてまたたくまに、広まりました。

2017年6月期の売上は、 2480億円です。

出典元:https://netshop.impress.co.jp/node/5423

他にもプラットフォームがあったのに、なぜ、メルカリが広まったのか?

スマホを利用したから、等々、いろいろと分析されていますが、ユーザーとしての目線からみると、ひとえに、ユーザーにやさしいから。

この戦略で、いままで「ネット上で物を売ったことなんてない!」という個人を巻き込むことに成功し、市場を拡大しました。

私も、メルカリ愛用者です。他のフリマアプリも使っているんですが、メルカリの使いやすさって、ダントツなんです。

メルカリが使いやすい理由は、次の点があげられます。

①メルカリでは本名や住所を伝えず取引ができ、セキュリティ上安心

②送料は出品者が負担するのが一般的であり、面倒なことを考えなくてよい

③なにかあったときにメルカリサポートがいる。

メルカリに慣れちゃった人には当たり前なんですが、他のフリマサービスでは、ここまで手厚くサポートしてくれません。たとえば、オークションサイトの草分けとして有名なヤフオクでは、何かトラブルが起こったときには、当事者同士が解決しなければなりません。

*①本名や住所を公開せず取引ができる、という点は、2019年現在、他のフリマアプリも実施しています。

メルカリは個人がためらうポイントをすべて解決してあげることで、プラットフォームへの参加者を一気に増やしたんです。

メルカリの創業者の山田会長ってどんな人?

メルカリを創業し、急成長を成し遂げた山田会長は、一体どんな人なのでしょう。

山田会長は、あのトヨタがある名古屋出身です。

画像参照元:https://www.businessinsider.jp/post-108968

学生時代に、ライブドアの前身前進だったオン・ザ・エッヂにインターンで入ろうとしましたが制度がなかったので、まだスタートアップだった楽天で働きだします。

そこで楽天のオークションサイトの立ち上げを経験。

その後、2004年にアメリカへ留学。動機のひとつは、「アメリカに住んで英語を話せるようになりたかった」から。

帰国後に、色々なサービスを作ったりした後、メルカリ設立。

なぜメルカリをはじめたか?について、こう話しています。

個人同士が物がやりとりできるサービスを作れば、今は貧しい人たちも先進国水準の生活ができるようになるかもしれない」

引用元:https://www.businessinsider.jp/post-108968

メルカリが一気に日本でシェアを広げると、すぐにアメリカとイギリスに進出。海外には「Ebay」という個人間取引の超大手がいますが、そこに打ってでています。

現在 山田会長は社長の座はゆずり、会長として、海外進出のために活躍しています。

メルカリが新入社員の半分にインドの若者を採用した方法

さらにメルカリは、2018年、新入社員にインド人を44人採用してニュースになりました。

インドと言えば、超IT大国。なぜインド人を採用したかについて、山田会長は、インタビューで、こう話しています。

「今後はAIを中心に投資し、(フリマでの)購入率や出品率を高めたい」

引用元:http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1810/01/news084.html

山田会長、そしてメルカリの視点は、今後のさらなる技術革新、AIに向いています。

ですが、優秀なインドの若者を採用するのは簡単なことではありません。グーグル、フェイスブックをはじめ、超大企業がインドの優秀な若者を一本釣りしようと身構えています。そんな中で、なぜ出てきたばかりのメルカリに若者が集まったのか?

大きな理由のひとつは、インドの若者にとって、インドの現地法人ではなく、確実に日本の地で働ける、という条件が大事だったため、と報じられています。

アメリカは、今、トランプ政権によって、ビザ取得のハードルがあがっています。そういった中で、メルカリは、自国からでて海外で学びたいインドの若者の気持ちをつかんだのです。

これは、一見無関係に見えますが、メルカリへの参加者を増やしたときと同じ戦略です。

メルカリは「相手にとって、なにが障壁か」「どうやったら相手がのり気になるか」を分析し、そして相手の負担をすべて消してあげる、という方法でメルカリの参加者を増やしました。そして同じ方法で、インドの優秀な若者を採用することに成功しています。

今後の日本はメルカリのような企業で変わる?

メルカリは、日本では数少ないユニコーン企業(評価額10億ドル超)です。

創立後短期間でのこの大躍進。そして海外進出と、外国人の積極採用。かなり、異色です。

山田会長は、「どこかが海外で成功すれば、ほか(の日本企業)が追随するので、うちがその先鞭をつけたい」、「野球の野茂、サッカーの中田のような存在になりたい*」と語っています。

*引用元:https://www.businessinsider.jp/post-108968

メルカリがさらに躍進していけば、他の日本企業も国際化を進めていくかもしれません。外国人の採用を増やすかもしれませんが、外国人だけでなく、英語が話せる優秀な日本人の需要もどんどん高まっていくと予想されます。

まとめ:メルカリのような会社が変える日本

メルカリの山田会長はゼロからメルカリを創設。短期間に大成長させました。いまは海外に進出しています。

そして2018年、インドの若者を大量採用しました。新入社員の半分以上を占めています。

山田会長は、メルカリの活躍をきっかけに日本が変わってくれれば、メルカリが野球界の野茂、サッカー界の中田のような役割を担えれば、という想いをもっています。

今後メルカリのような企業はどんどん増えていき、日本は変わっていくかもしれません。そういったときに、英語力+ビジネススキルがある日本人の需要も高まっていくと予想されます。

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