: まあ、そもそも、むかしは全員が文字をかけるわけじゃないし、ふつうの人たちのなかでは、話しているうちに、どんどん発音が変わっていっちゃうんだよね。
日本語だって、方言がいろいろだし。
あんまり激しいのは、聞き取れないわ。
ただ、英語はこの庶民の言葉が、広まっちゃったんだ。
普通は、貴族やえらい人たちの言葉が広まっていくんだけどね。
理由は、なんだろ、いろいろ言われているけど。
おもしろいのは、ペスト説かなあ。
ペストっていう、ものすごくこわい病気がはやって、人がばたばた死んじゃった時期があるんだ。
いやもう、誰かかかったら、村ごと全滅、っていうこわい病気で。
あれでしょ、結局犯人はユダヤ人!みたいなことを言い出す人がいて、変なことになっちゃったりするんでしょ。
: そうそう、ヨーロッパは、なにか困ったことがおこると犯人はユダヤ人!な歴史だからね〜・・・
「たしかあいつが井戸に何か毒をいれるのを見た!」みたいな人がでてきて。
差別ね、偏見ね!?
そこで、普通はありえないんだけど、庶民のなかでも成り上がって、権力をもつ人がたくさんでてきた。
: 貴族は文字も書けるから、発音もわりと統一されていたんだ。
だけど、庶民はそうはいかない。
方言やらいろんなクセもある。
こんな人たちが支配者になって、そして自分たちの子供にも言葉を伝えていくうち、クセのある発音が、ちゃんとした言葉として、認められていっちゃった、だから、英語の発音とスペルはかけ離れているんだっていう説。
: まあね。他にも説はあるけれど、とにかく発音はどんどん変化していっちゃった。
でもスペルのほうは、印刷技術がひろまっていって、固定化される一方。
こうして、スペルと発音がどんどん、ずれてきちゃったんだ。
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