さるきちの訪問（ほうもん）
：あら、さるきちくん。
：こんにちは。
：くまたはちょっとでかけているのよ。でも、すぐかえってくるわ。
：くまたくんじゃないんです。スーパーティーチャーにあいたいんです。
：スーパー！？あら、はじめてのおきゃくさまね。よんでくるわ。
：どうも！ぼくがスーパーティーチャーさ！
はじめまして。って、きみはこのあいだきた子（こ）だね。
：さるきちくんよ。くまたとおなじクラスの。
じゃ、ちょっとわたしは、おとなりにいってくるから、よろしくね。すぐもどるわ。
：OK! セニョリータ！
：・・・るすばんも、しごとないように、はいっているんですね。
：へ！？
：いえ、あのとつぜんですが、ぼくのかていきょうしになりませんか？
おきゅうりょうは、はずみますから。
しつれいですが、いま、おいくらもらっています？
うちだったら、一日（いちにち）、三万円（さんまんえん）はおしはらいできるかと、おもいますけど。
：えっ！！
：もちろん、ごはんもおいしいですよ！なにがおすきですか？
：そうだなあ。ショートケーキかな。ここのケーキは、また、おいしいんだよね。
：じゃあ、まいにち、帝国（ていこく）ホテルのショートケーキをだすようにしましょう。
あそこの、できたてのケーキがいちばんおいしいですからね！
：えぇっ！！てっていこくホテルの！！
：あとは・・そうですね。もちろん、せんようのお部屋（へや）もよういしますよ！
：せ・・せんようっ！！いまは、くまたくんに、けられながらねているけど。
：あとは・・そうですね。専用（せんよう）の運転手（うんてんしゅ）もつけましょう！
：ええっ！！くまたくんちとは、えらいちがいだなあ。
：さっ、じゃあ、話（はなし）はつきましたね！すぐにいきましょう！
：よしきたっ！！
：って、いやいや！！さるきちくん、きみ、交渉（こうしょう）じょうずだね。
ほんとうに小学生（しょうがくせい）？
：くまたくんとおなじクラスですが、しょうじき、みんなが子供（こども）すぎるとかんじることも、おおいですよ。とくに、くまたくんは。
：たしかに！！
まあ、でもそれが、くまたくんのいいところなんだけどね。
ぼくは、英語（えいご）ができずにがっくりしていたくまたくんに、英語（えいご）で元気（げんき）になってもらいたいんだ。おかねのためじゃ、ないのさっ！
：・・むりしているみたいですけど、、、。それ、本心（ほんしん）ですか？
ほんとうに、いいんですね？ ほんとうに？
：えっ、なんだか、そういわれると・・
：ただいま～、あれ、さるきちくん！どうしたの？
：ふ・・ふんっ！
：あっ。ひょっとして、スーパーティーチャーのこと、信じてくれたんだね。
そして、英語（えいご）をならいにきたの？
：い・・いいだろっ。べつに。くまたくんの家（いえ）できちんと、やとっているわけじゃなさそうだし。
：もちろん、いいよ！いっしょに勉強（べんきょう）しよう！
：え！？
：さっすがくまたくん。こういうところも、くまたくんのすてきなところさ！
：えへ・・。
：くまたくん、さるきちくん、おたがい、まなびあえること、きっとおおいとおもうよ。よし、きょうはみんなでいっしょにやろう！
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